経営のあり方:中小企業は「鶏口牛後」を目指せ
中小企業の経営戦略として、「鶏口となるも牛後となるなかれ」という格言があります。つまり、大企業の一部になるよりも、小さな組織のリーダーとなることを目指しましょう。以下に具体例を挙げて説明します。
例:
- 強いチームの球拾いよりも、弱いチームのピッチャーを目指す。
- 大きな国の大臣よりも、小さな国のリーダーになる。
- 専門的なニッチ市場(例えば、蚊取り線香の会社)に焦点を当てる。
小さい商品、小さな地域、小さな客層に照準を定める
1. 商品
中小企業は大手が手を出すような、腐らない商品や大量生産が可能な商品には取り組みません。中小企業が狙うべきは、腐りやすく、大量生産が難しい、または大手が手を出したがらない商品です。
例:
- 古本屋(大手ではなく、個人経営)
- カップラーメンの小規模会社
福一不動産の例: 中洲の店舗賃貸事業では、30種類の不動産商品がある中で、特定の商品に限定して提供しています。
2. 地域
地域を限りなく絞り、その中でニーズの大きいものを探します。
福一不動産の例: 中洲の店舗賃貸事業では、半径500m以内、自転車で5分圏内に焦点を当てています。南区の端っこは1時間かかるため、対象外としています。
3. 客層
地域を絞った上で、その地域内の限られた客層にのみサービスを提供します。無理に範囲を広げることは避けましょう。
福一不動産の例: 中洲で働く方々及び大家さんに限定しています。
他の例:
- 杖専門店
- ハガキ専門店
- かんぴょう専門店
- 魚(アジ)専門
- ラーメン屋(女性向け、昼営業、ヘルシーな1,000円メニュー)
まとめ
「誰もやらない商品を、誰もやらない地域で、直接販売する」ことが中小企業の成功への鍵です。
崖っぷち社長の体験から学び、この戦略を実践しましょう。